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私が以前住んでいたマンションでは、暗証番号式のオートロックがついていました。
入居者に暗証番号が知らされており、マンション内に入る際に使用するものです。私は新築時より5年間入居しており、その間に他のお部屋は入退去がありましたが、暗証番号の変更はありませんでした。
これでは、入居者全員に同じ暗証番号が知らされており、退去した方も自由に出入りできることになります。せっかくの防犯設備が役立っていないことになりますね。
ただ当時はオートロックがついていることに安心し、暗証番号の変更がないことに疑問を持つことすらありませんでした。
私のようにオートロックを過信している入居者は少なくないようで、在宅時や近所への外出時に施錠しない人がいるというお話を耳にします。防犯意識については入居者側の問題が大きいので、オーナー側ができる対策はエントランス等に注意喚起を促す張り紙をするくらいでしょうか。
過去にオートロックの暗証番号2,799棟分が流出するという「事件」がありました。
大阪市から水道料金の徴収業務を受託している外郭団体の社員のパソコンから、ファイル交換ソフトを通じてインターネット上に流出したようです。
安全性が疑問視される暗証番号式ですが、利便性が高いことが利点です。暗証番号式以外には部屋の鍵を使って開けるタイプやリモコン式のような安全性重視のものもあります。
「安全性を高めると利便性がそこなわれ、利便性を優先すると安全性が低下する」
という言葉がある通り、どの形式も一長一短があります。
しかし”オートロック”という設備があることにより、設備のないマンションよりも狙われにくくなりますし、入居者の安心感を得ることができると思います。