2012年8月29日

【賃貸管理】  害虫駆除の体験談

スタッフコラム(重原)

この記事は 3分33秒 程で読んで頂けます。

さて私の担当するコラムでは、いつも管理業務についてお話をさせて頂いております。
今回も、業務にあたる上であった、体験を取り上げさせて頂きたいと思います。

季節もちょうど秋に差し掛かろうとしているこの季節に少し想定外だった厄介な事がありました。
それは、チャドクガと言われるガの幼虫です。それがマンションに植えられているツバキの木に大量発生したのです。
しかも、ガの幼虫界では最も危険とされている毒の持ち主だそうです。(症状は1~2週間にわたる激しいかゆみが特徴です)
それが5月と9月の年2回に分けて大量に羽化するというから大変です。

このチャドクガの幼虫、どこにでも生えている花が咲くと綺麗なツバキやサザンカの葉の裏にびっしりと整列して葉を食べてはまた違う葉に移動して一本丸ごと食い尽くすのです。

見たことある方や被害にあった方がいらっしゃるかと思います。私も子供のころに被害に遭い、大変な思いをしました。

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さてチャドクガの生態はこの辺にしておきまして、
建物管理業者に依頼している場合、通常年1回程度の植木への消毒作業が行われることが多いですが、今回のケースでは1回の消毒では足りずにまた発生してしまう可能性がありました。

まず第一に入居者の安全の確保するため、物件の外観を損ねないようにするためにも家主、管理会社としては根絶せねばならない問題です。
その場合、定期的に業者に消毒の依頼を行うか、抜根してしまいツバキ自体を取り除くかという対処方法になります。

今回のケースでは、物件の見た目的にも緑はあった方がいいという事でツバキを残す方向で、色々調査をしていると、定期的な消毒を繰り返すことで卵を産み付けられにくくなるという事もわかり、消毒の作業とついでに雑草の除去作業を業者に依頼する事に決めました。

定期的に消毒の作業を依頼する業者を探さないといけないなと考えながら本物件の見回りを行っていると、隣の豪邸にお住まいのおじ様がご自宅周辺の雑草に、本格的な機械を用いて除草剤を散布されておりました。
この方とは、お会いすればいつも立ち話になり、植木屋さんであることは知っておりました。

その日もいつものように声をかけて立ち話になりました。
ちょうど雑草が気になっていたこともあり、「雑草の目立ってくる時期になってきましたね、うちも困っているんですよ」と声をかけると「うちも定期的に薬を撒いているから、今度からうちがやるときはついでにやっといてあげるよ」と言いながら、その日、本物件にも除草剤を撒いてくれました。
真隣りという事もあり、仕事をご依頼する事も考えながら話の流れで、毛虫の事も相談してみると、なんと、自宅の植木の害虫消毒も発生時期になると行っているとの事でそちらも「ついでにやっといてあげるよ」と仰ってくれたのでした。

「そんなこと悪いですよ、じゃあ私も~さんの自家栽培のみかんを段ボールで買わせて頂きますね」という感じで話も弾み、すごくありがたいお話でした。
仕事としてご依頼している訳ではないので、引き続きこまめな注意は必要ではありますが、日ごろ仲良くさせて頂いていることが功を奏し、意外な所からランニング的な支出を抑える事ができそうな気配です。

 

今回で感じたこと、気付いた事は、
オーナーとして又は管理を行うものとして、植えている木の種類も気を付け、植えるにあたって問題がある種類かどうかを把握する必要があるという事。
ご近所付き合いも、大事であるという事を身をもって経験できた事。
そして、つくづくマンション経営は奥が深くて面白いと思った出来事でした。

今回はご近所付き合いと管理業務上生じた問題がマッチした例だったので一緒に取り上げコラムとさせて頂きました。