2016年3月16日

【インバウンド需要】  大阪「ミナミ」のビジネスチャンス

スタッフコラム(木下)

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大阪トップクラスの繁華街、通称「ミナミ」。
北は長堀通り、南は千日前通り、東は堺筋、西は御堂筋に囲まれたエリアには約4,000店の店舗があります。最近の稼働率は約94%にもなっており、リーマンショック後に75%ぐらいまで落ち込んだ稼働率も大幅に改善されました。

 

道頓堀川沿いにある道頓堀商店街の路面店舗の賃料は1坪12万円まで上昇し、心斎橋筋商店街でも1坪10万円を超える物件が出てきています。

 

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これらの需要を生み出しているのが外国人観光客です。

大阪市内へ来られる外国人観光客だけでも年間400万人を超え、今年は600万人に上るといわれています。

外国人観光客が買い物するお店は大体決まっていますが、飲食店は結構バラつきがあるようで、特にツアーではなく個人旅行で来られる方は、ガイドブックに載っていないお店を好まれる傾向があるそうです。

 

しかし、お店側が外国語に対応できず、ビジネスチャンスを逃す事も多く今後どのように対策していくのかが課題となっています。
現在、中国で海外旅行などに行ける程度の所得のある裕福層は約1億人いるとも言われています。そのうち半分の方が日本に1度ずつ観光に来ると想定すると1周するだけで15年前後かかります。

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もちろん中国人だけでなく、今後は東南アジアの国々も発展し日本へ観光に来てくれることも増えてくるでしょう。

インバウンド需要はオリンピックまでと言う意見もあるようですが、私は日本、大阪が魅力のある街であれば外国人観光客はまだまだ増えるのではないかと考えています。
民泊などを活用した安価な宿泊施設の確保と、外国語に対応できるお店がもっと充実してくれば大阪は外国人観光客にとって更に魅力ある街になると思います。

一部では外国人観光客が増えるとマナーの悪さなどによって雰囲気が悪くなる事を懸念されている方もおられます。

 

しかし、外国人観光客がすべてマナーが悪いわけではありません。
もっと日本を知り、日本のマナーとルールを知って貰えるようこちらも努力する必要があると思います。

外国人観光客が増え、それに特化したお店やサービスが増える事で必然的に街全体の稼働率が上がり不動産価格も上がるという事になれば、東京に集中している外国人投資家や機関投資家が大阪の不動産を取得する事も増えるでしょう。

 

経済動向や紛争などにより思いがけない事が発生する可能性もありますが、今の大阪にとって大きなビジネスチャンスである事は間違いありません。

不動産に携わる我々としてもこのチャンスを逃さず頑張って参りたいと思います。