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今回は、平成25年に大阪地方裁判所本庁から公告されました競売物件のデータをお届けさせていただきます。
競売物件の種別は大きく分けて「土地」「戸建て」「マンション」「その他」の4つに分類されます。
一棟収益マンション・アパート・ビル、一軒家、連棟式居宅の一戸は「戸建て」、区分所有マンション・事務所は「マンション」となります。
平成25年の物件総数は1,579件でした。内訳は、土地58件・戸建て900件・マンション621件となっております。
物件総数だけを見ますと多いと思われるでしょうが、平成24年と比較してみますと非常に少なくなっているのが分かります。
平成24年は、土地80件・戸建て1,183件・マンション804件で物件総数は2,067件でした。物件総数で前年比約76.4%という結果となっております。
皆様ご承知の通り、平成25年3月末に金融円滑化法案が終了しました。それに伴い、当初の事前予想では住宅ローンの返済がままならず競売物件として多数の不動産が競売市場に出てくると思われていました。
しかし、特に金融機関が大きな動きをすることがなかったことにより、競売物件総数が少ないという結果になったのです。
その反動として、競売物件への入札を行われている方は身を持って感じていらっしゃると思いますが、物件が少なくなったことにより落札価額が非常に高騰しております。中には売却基準価額の2.5倍を超えるような金額で落札されている物件もあり、市場で購入するのとほとんど変わらないという状況になりつつあります。
(引渡しに掛かる費用やリフォーム代を考えると市場の方が安いと思われるケースもあります。)
また、入札総数も物件数の減少により人気物件に集中し、30件を上回る場合もあります。
平成26年4月1日より消費税が8%になることが決まっております。
消費税率アップにより、じわじわと競売市場に何らかの大きな動きが出てくる可能性があるのではないかと思われます。競売による物件取得をお考えの方、是非今後の動きに注目して下さい。
これからも皆様に有意義な情報を少しでも多くお届けさせて頂きたいと考えております。
不動産に関するご相談はどのような事でも承りますのでお気軽にお問い合わせ下さい。
今後ともよろしくお願い申し上げます。