2012年7月18日

【太陽光発電】  屋根貸しビジネス

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”太陽光屋根貸しビジネス”とは
共同住宅などの屋上スペースをオーナーより賃借して、そこに太陽光パネルを設置し、設置した事業者は太陽光パネルよりの売電収入を得るという仕組みです。

 

建物所有者は今まで収入を産まなかった屋根を貸す事によって新たな賃料収入を得る事が、投下資金ゼロで可能となりますし、パネル設置事業者は新たな土地等の取得が不要で売電収入を得る事が出来る面白いシステムだと思います。

 

この仕組みを利用する事が想定される事業者は大きく分けて2種類が考えられます。

 
1つ目は、太陽光パネルの販売や設置をしている専門業者。
もう1つは、賃貸管理会社。

 

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専門業者は、原価でパネルを設置する事により、一般消費者より高利回りの投資を行う事が出来ますし、パネル販売・設置の実績作りにも役立ちます。

 
賃貸管理会社は、売電収入を得る事はもちろんですが、20年間という売電収入期間の間、常に賃貸マンションのオーナーとの関わりを持つ事で、オーナーとの関係を強化し、管理戸数の増加や、物件の購入、売却などの相談を受けやすくなるメリットがあります。

 

しかし、この仕組みの重要な問題は、設置費用は当然事業者が負担する事になりますので、ある程度の規模を目指すには、かなりの費用が必要となること。

 
また、長期にわたる契約となりますので、事業者が万一倒産した場合の対処方法、さらに屋上は漏水の原因になる事が多く、賃借期間中に漏水が発生した場合の責任の所在を長期間明確にする事が出来るのか、等が考えられます。

 

 

太陽光屋根貸しビジネスは
屋根を貸す側借りる側双方にメリットがありますし、新しいビジネスも生まれ、投資ビジネスとしての太陽光売電が今後普及することに期待できると思われますが、長期的な視点で、メリット、デメリット、リスクを考える必要があるのではないでしょうか。