2019年10月30日

マンションの給水方式について

スタッフコラム(中瀬)

この記事は 2分24秒 程で読んで頂けます。

いつもお世話になっております。

響不動産リサーチ株式会社 プロパティマネジメント事業部の中瀬です。

今回は、マンションの給水方式についてお話させていただきます。

マンションの給水方式は大きく分けると下記2種類の方式が有ります。

①貯水槽方式

・高置水槽方式
貯水槽内の水を揚水ポンプによって屋上等に設置された高置水槽に送り、重力によって各戸に水を供給する方式。

・ポンプ圧送方式
貯水槽内の水を加圧ポンプにより直接各戸に供給する方式。

②水道直結方式

・増圧直結方式
水道本管からの水を増圧ポンプの圧力で直接各戸に供給する方式。

・直圧直結方式
水道本管からの水を直接各戸に供給する方式。

今でも多くのマンションでは、貯水槽方式で水を供給していますが、貯水槽方式の場合、以下のメリット・デメリットが考えられます。

<メリット>
・災害などによる停電時も高置水槽残量は給水可能(ポンプ圧送方式は不可)

・災害時等に貯水槽に採水口があれば、貯水槽内の水を利用出来る

<デメリット>
・貯水槽・高置水槽の定期清掃、水質管理の費用が掛かる

・揚水ポンプ・圧送ポンプの点検、メンテナンス費用が掛かる

・貯水槽・高置水槽・ポンプを設置する為のスペースを要する

一方、水道直結方式についても、

<メリット>
・水道本管から新鮮な水が直接供給される

・貯水槽・高置水槽の様に、清掃費用や水質管理の費用が掛からない

・貯水槽・高置水槽の設置スペースが不要

・停電時にも給水可能(増圧直結方式は不可)

<デメリット>
・停電時に中高層階では給水出来ない(増圧直結方式の場合)

・水道本管の供給圧力により、水圧が不安定となる可能性がある(直圧直結方式の場合)

・地域によって増圧ポンプの設置が不可の場合がある(増圧直結方式の場合)

上記のようなメリット・デメリットがございます。

水道直結方式に切り替える場合、既存の貯水槽・高置水槽の撤去費用や増圧ポンプ設置工事などのイニシャルコストは掛かりますが、月々のランニングコストが削減出来るだけでなく、物件によっては、貯水槽やポンプを撤去したあとのスペースを駐車場や駐輪場・バイク置場などに転用し、入居者様に借りて頂くことも可能です。

現在、物件内の駐車場や駐輪場スペースなどでお困りの方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。

今回のコラムは以上とさせて頂きます。
最後までお読み頂き、有難うございました。