2015年1月5日

【東京都の無電柱化】  無電柱化のメリットと世界の現状とは

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東京都は都道172kmに渡り、電線の地中化に着手すると発表しました。
現在整備計画中の都道、区市町村道を合わせると916kmが無電柱化の対象となります。

この無電柱化の背景には、2020年に開催される東京五輪があり、競技場に近い晴海通りや清澄通りは五輪開催までに100%無電柱化します。

 

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無電柱化は、昭和61年度から3期にわたる「電線類地中化計画」と「新電線類地中化計画」、さらに平成16年4月14日に策定された「無電柱化推進計画」(平成16年度~平成20年度)に基づき、関係事業者等の協力のもと、平成20年度までに全国で約7,700kmを整備(事業中含む)されました。

現在は、「無電柱化に係るガイドライン」に沿って、市街地の幹線道路や安全で快適な通行空間の確保、良好な景観・住環境の形成、災害の防止、情報通信ネットワークの信頼性の向上、歴史的街並みの保全、観光振興、地域文化の復興、地域活性化等に資する箇所において、無電柱化が進められています。

 

では無電柱化によるメリットを詳しく見てみましょう。

安全で快適な通行空間の確保
歩道が広く使え、ベビーカーや車いすの人にも安全で利用しやすくなり、歩行空間のバリアフリーという観点からもメリットがあります。

 

都市景観の向上
地上にはりめぐらされた電線類が地中化などにより見えなくなるため、美しい街並みが形成されます。

 

都市災害の防止
台風や地震などの災害時に、電柱が倒れたり、電線が垂れ下がったりするといった危険がなくなります。倒れた電柱に道をふさがれることがないため、災害時の緊急車両の通行もスムーズになります。

 

情報通信ネットワークの信頼性の向上
情報化社会の進展とともに情報通信ネットワークが広がり、その重要性は高まる一方です。無電柱化としての電線類の地中化は、地震などの災害時に情報通信回線の被害を軽減し、ネットワークの安全性・信頼性を向上させます。

例)阪神淡路大震災時の神戸地区ケーブルの被災状況は、架空線の被災率2.4%に対し地中化の被災率は0.03%でした。

では、無電柱化の現状を他国と比較してみましょう。

 

ロンドン 100%
パリ 100%
香港 100%
台北 95%
シンガポール 93%
ソウル 46%
ジャカルタ 35%
東京23区 7%
大阪市 5%

 

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欧米やアジアの主要都市と比較すると、日本は圧倒的に無電柱化が立ち遅れています。
日本の都市に比べ、欧米やアジアの主要都市の方が街並みが美しい要因のひとつに、立ち並ぶ電柱と空を横切る電線がないことが挙げられます。

東京の無電柱化が進むため、その他の地域も無電柱化が進む可能性があります。
”無電柱化された地域”が土地や物件の評価に繋がる可能性もありますので、注目されてはいかがでしょうか。

 

※無電柱化とは
道路の地下空間を活用して、電力線や通信線などをまとめて収容する電線共同溝などの整備による電線類地中化や、表通りから見えないように配線する裏配線などにより道路から電柱をなくすこと