2019年9月25日

テナントリテンションについて

スタッフコラム(吉機)

この記事は 2分32秒 程で読んで頂けます。

大変お世話になります。
プロパティマネジメント事業部の吉機(よしき)と申します。

今回は「テナントリテンション」について書かせて頂きます。

前回のコラムで少しテナントリテンションについて触れましたが、今回はそこを掘り下げていきたいと思います。

昔は、退去となってもすぐに次の入居者が決まっていたかと思いますが、今は競合物件が数多くある中で申込を獲得するのに苦労するケースがあります。

物件が決まらないと、賃料・礼金を下げる、フリーレント、設備強化等をして募集をすることになり、収入が下がり、工事代・無駄な費用等の出費でオーナー様にとってマイナスです。

日本では古くから敷金・礼金というシステムがあり、入居者が退去する際は預かった敷金から原状回復費を差し引き、また次の入居者から礼金を頂くというサイクルでオーナー様にとってはメリットだったかもしれません。ところが、今は敷金・礼金を多く設定出来ず、競合物件が数多くある中で中々、次の入居者が決まらないケースがあります。
当たり前ですが入居者が決まらなければその間の収入は0円となりますが、ローンの支払いは変わらず続きます。

 

そこで考えて頂きたいのが『テナントリテンション』です。

テナントリテンションとは

テナント   = 借主(入居者)
リテンション = 保持(確保)

簡単に申し上げると、一度入居してもらった入居者に長期に渡って住み続けて貰う為の工夫をするという事です。

例えばサービス業では物を購入するとポイント・保証が付くかと思います。

一度購入して貰った方に、次も買って貰う・長く使って貰う等で購入者を抱え込むという一つの工夫だと思います。不動産経営では今までそのような考えがなかったかもしれませんが、今後につきましては上記のような工夫を考える事により下記の効果を得る事ができます。

 

テナントリテンションの効果

①空室期間の収入ロスがなくなる

先程も申し上げた通り退去で空部屋となると収入は0円です。

②賃料の減額がなくなる

築年数が経ち近隣に新しい物件が建ってくるとどうしても募集賃料を下げ募集する必要が出てきます。
長く借り続けて貰う事で契約時の賃料を収入にする事ができます。

③無駄な出費がなくなる

・次回募集の為のリフォーム代
・仲介業者様へお支払する広告宣伝費

最後になりますが、入居者募集に困っている・空室対策で悩んでいるオーナー様には多くの不安があると思います。

何がオーナー様にとってのベストな選択かを考え、今できることを実行することが大切だと思います。

以上、最後までお読み頂きありがとうございました。