2014年12月17日

【UR団地リノベーション】  無印良品とのコラボレーションで話題

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都市再生機構(UR都市機構)東日本賃貸住宅本部と、生活雑貨や家具を得意とする『無印良品』を展開する株式会社MUJI HOUSEは共同でリノベーションのプロジェクトを開始することを発表しました。

「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」と名付け、首都圏・中部圏・関西圏で行います。
このプロジェクトは老朽化した団地の内装を「こわしすぎず、つくりすぎない」「生かす、変える、自由にできる」をコンセプトに、コストを抑えながらも現在の入居者ニーズに合わせたリノベーションプロジェクトです。
すでに2012年4月に関西圏の団地で始動し好評を得たことから、昨年首都圏でも導入しました。「高島平団地」(東京都板橋区)で、募集住戸15戸、8万円後半から9万円後半の家賃設定で倍率7.1倍もの高反響がありました。

 

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今回は、首都圏では「品川八潮パークタウン」(東京都品川区)、「国立富士見台」(東京都国立市)、「真砂第一」・「真砂第二」(千葉市美浜区)、関西圏では「落合」(兵庫県神戸市)、中部圏では「千代が丘」(名古屋市千種区)、「アーバニア千代田」(名古屋市中区)で同プロジェクトを開始する予定です。
中部圏では初、首都圏も東京都外では初の試みとなります。

エリアだけではなく、住居プランも10プラン新規開発し、導入しています。
これまで計14団地がプラン導入、計19プランが活用されました。供給戸数はハイペースで増加しており、2014年度は約150戸になります。

 

住居プランを一部ご紹介しましょう。

○一室空間で自由に仕切れる暮らし
部屋の中心にキッチンを設置、ふすまを取り外せば大きなLDKとして利用ができる

 

○麻畳のある床座の暮らし
リビング・ダイニングと寝室すべてに麻畳を敷き詰めることで、緩やかに繋がった空間を実現

 

○風景を見ながら料理ができる暮らし
窓際にキッチンを設けることで、外を見ながら気持ちよく料理と食事ができる

 

○南北に通り抜ける光と風を感じる暮らし
LDKを南北にまっすぐつなげることで部屋全体に光と風が通り抜ける空間を実現

 

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無印良品とのコラボレーションは、内装部材や設備に活かされています。家具を置いて洋室利用もできる「麻畳」やキッチンとカウンターを自由にレイアウトできる「組み合わせキッチン」が導入済み、
今回は光をやわらかく通す「半透明ふすま」やキッチン下が自由に使える「持ち出しキッチン」が導入されます。

入居申し込みの受付は、既存の団地と今回の新規導入団地と合わせて計11団地・14プランで2015年1月24日より全国一斉に開始します。賃料は相場程度を予定し、全69戸となります。

 

UR都市機構は、株式会社MUJI HOUSE以外にも京都女子大学とのコラボレーションも行いました。若い女性の視点を取り入れるためとし、北側居室に冷蔵庫置場を確保したり、室内を土間が貫くといったアイデアが活かされました。

古い建物をリノベーションして活用するにも、人気のあるブランドとコラボレーションすることや新しいアイデアが光る内装は注目され、人気が高まります。
建て替えではなく、リノベーションによる再生が今後ますます活用されていくのではないでしょうか。