2012年9月19日

【建物構造】  鉄骨造と鉄筋コンクリート造の違いとメリット・デメリット

スタッフコラム(木戸)

この記事は 1分49秒 程で読んで頂けます。

物件を選別する際に、大きなポイントとして構造を見る方が多いと思います。
特に鉄筋コンクリート造の物件に限定して探されている方も多いのではないでしょうか?

皆様がご存知の通り収益物件としては、融資の期間が鉄骨造よりも長く取れる場合多いのが鉄筋コンクリート造の良い点ですね。

では、賃貸物件としては(重量)鉄骨造と鉄筋コンクリート造にどのような違いがあるのでしょうか。

 

鉄骨造はその名の通り、構造体が鋼材・鉄骨となっております。
鉄筋コンクリート造は、鉄筋の回りをコンクリートで固めた構造体となります。
一般的に鉄筋コンクリート造の方が、鉄骨造に比べ遮音性が高いと言われており、賃貸市場でも鉄骨造に比べ少し家賃が高めの設定になっている場合が多いです。

 

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私は鉄筋コンクリート造の賃貸マンションに住んでいて、下の階からの音は全くしませんが、隣の部屋からの音が結構します。それも、片一方の部屋からだけ音がするのです。

理由は、片一方は鉄筋コンクリート造の壁が間仕切りとなっているのですが、もう一方はボードが間仕切りとなっているからでした。

ファミリータイプの賃貸マンションは、部屋ごとのスパンが大きく、世帯ごとが鉄筋コンクリートの壁で仕切られている事が多いですが、単身者用のマンションはスパンが短く、構造上一般的なラーメン構造は、鉄筋コンクリートの壁を多く入れる必要が無いので、どちらかの壁がボードの場合が多いのでしょう。

また、鉄骨造は部屋の間の壁の間仕切りを撤去する事が出来ますが、鉄筋コンクリート造の耐力壁は基本的に撤去する事が出来ませんので、将来的に2つの部屋を一つに合体して部屋を広くする時等は検討が必要となりそうです。

いずれの構造においても、収益物件の数字の観点以外で良い点・悪い点がありますので、総合的に判断する必要があると思います。