2014年1月15日

【大阪環状線の駅改修】  全19駅構内の改装・改良計画

メルマガバックナンバー

この記事は 2分11秒 程で読んで頂けます。

西日本旅客鉄道(JR西日本)は2017年度末までにJR大阪環状線の全19駅構内を順次改装・改良することを発表しました。

大阪環状線は全19駅のうち13駅が他の鉄道路線と結節し、大阪の都市交通ネットワークの要となっている路線です。近年は、梅田や阿倍野といった地区の相次ぐ大型商業施設の開業など沿線を取り巻く環境が大きく変化している中で、概ね平成29年度末までに安全性のさらなる向上はもとより、総合的なブラッシュアップを進めていくことを目的としています。

 

001

重点施策は4つ
1.安全快適な駅づくり(駅美装・改装)
2.駅構内及び高架下の開発リニューアル
3.車両新製

4.地域や他交通事業者との連携全19駅を順次、 ホームや改札内コンコースの改良工事を行い、トイレを重点箇所と位置付け、集中的に美装・改良

 

また、各種安全対策のほか、ホーム上のコミュニケーションスペース設置等を実施します。
更に駅構内、高架下、駅周辺の魅力向上を目指して開発をすすめ、平成26年3月に玉造駅周辺開発「ビエラタウン玉造」事業が完成を迎えるほか桃谷駅も平成28年上期を目途に駅・駅構内・高架下などが一体となった店舗開発を進めていきます。

また、交通科学博物館跡地についても、広域からの集客を視野に入れた駅整備との一体開発を検討しています。
その他の駅についても、駅構内及び高架下、駅周辺の開発・リニューアルを検討していく予定になっています。古さが目立つ車両については、2017年度までに新型車両を導入し、案内表示の改善や大規模災害などの異常時対応において、大阪市交通局と連携することが既に決定しています。

環状線全19駅の利用者数は1日平均約108万人で、ピークだった1995年(約136万人)当時から2割程度減っています。環状線の駅には他の路線が乗り入れているところもありますが、減少したのは主に環状線の乗降客とみられています。

しかし「天王寺」や「大阪」駅の再開発に続き駅の改装や施設の整備が行われれば、駅の利用者数が増加することが見込まれます。環状線のリニューアルや駅周辺の再開発により、周辺の不動産価値が上昇する事も見込まれますので、今後の動向を注目する必要があるのではないでしょうか。