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私が一人暮らしをするための賃貸マンションを探し、どの物件にしようか迷っていたときのことです。
立地、家賃、設備…とどれも捨て難いポイントで、一長一短があるものです。
そのとき、物件を案内をしてくださった不動産業者に「バルコニーから天神祭の花火が見えますよ」と言われ、かなり心が揺れました。
自宅から花火を鑑賞できるのは憧れです。人混みを避け、友人などを招いて自宅でのんびり花火を鑑賞できることで、その物件に対する評価がぐんとアップしました。
この体験を思い出したきっかけは某ポータルサイトによって行われたアンケート”住環境とその価値”です。
このアンケート調査は物件周辺のイベントや施設について、東京都在住歴10年以上の賃貸住宅に住む男女600名を対象にされたものです。
まず「自宅から見えたらうれしい花火大会」の1位は隅田川花火大会でした。もしも隅田川花火大会が見えれば現在の月額家賃に平均3,635円プラスする価値があると考えられています。男女共に高く評価した結果となりました。
年間で換算すると約4.5万円増となり、×戸数となると利回りに大きく影響する金額ではないでしょうか。
一方、男女に価値観の差があったのは「近所にあったら自慢できる施設」と「商店街」でした。どちらも人気の順位は同じですが、家賃にプラスできる金額に差が出ました。
「近所にあったら自慢できる施設」は1位の東京スカイツリーに続き東京タワー、東京ディズニーランド等、さまざまな施設に回答が分散したものの評価は高く、もしも東京スカイツリーが見えれば現在の月額家賃に平均3,679円プラスする価値があるという結果になりました。男性平均は4,000円、女性平均は3,311円と、男性が689円上回りました。
「近所にあったらうれしい商店街」は1位の吉祥寺サンロード商店街があれば現在の月額家賃にプラスできる金額は男性の平均が1,897円に対し、女性の平均が2,581円と、684円もの差が開きました。
女性の方が買い物の便利さへ対する要望が強い様子がうかがえます。
このアンケート結果からわかるように、生活に直接関わらない住環境であっても家賃を多く払ってでも希望する入居者がいるということです。
私もその一人です。冒頭でお話ししました「天神祭の花火が見える」物件は、諸事情があり断念しましたが、このような良い住環境があればぜひ住みたいと思います。