2019年8月16日

バリューアップ、リノベーション工事への考え方とその投資判断

スタッフコラム(重原)

この記事は 2分5秒 程で読んで頂けます。

バリューアップ、リノベーション工事への考え方とその投資判断についてコラムとさせて頂きます。
 
賃貸物件を経営されていて空室が出たときに、中古物件の場合、間取や設備が古臭かったり、3点ユニットバスだったり早期に空室をなくすために何か対策を検討をしているけど間取り変更や、水回りの設備交換などはそれなりに費用が掛かる事なのでそれだけの費用をかけることに費用対効果があるのかと投資判断に迷うことがあると思います。
 
このような場合には、工事の利回りを考えてみるのも投資の判断材料の一つとして、有効的です。
 
 
下記に簡単な例を挙げます。
 
50万円のバリューアップ工事で賃料5,000円アップもしくは賃料の下落を抑えることが見込めるとします。
 
物件購入の利回りの計算と同じ考え方で
 
5,000円 × 12ヶ月 ÷ 500,000円 = 工事利回り12%
 
となります。
 
 
この物件を利回り9%で購入していた場合、この工事を行うことで現在の物件の利回りが良くなるので工事をするメリットがあると考えることが出来ます。
 
この考え方は売却の戦略を立てるうえでも判断材料になります。
 
前のコラムで収益還元法に基づく物件価格の出し方を書きました。
収益物件は収入の実績に基づいて、物件価格が決まります。
バリューアップを行うことで収益が上がった場合はその収益に基づき売却価格が決まります。
 
そうなると工事を行うことで上がる収入の分、売却価格が上昇しますので売却価格からその工事費は回収できるのかさらに売却益を見込める工事なのか、見込めない工事なのか、どこまですれば効果は最大化するのか等、比較検討することが可能です。
 
長期保有、短期転売、オーナー様の経営方針などありますので、皆様の局面に応じて判断材料の一つとして、一助となれば幸いです。

 

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