2019年11月20日

例年冬において発生しやすい設備のトラブル

スタッフコラム(中瀬)

この記事は 3分1秒 程で読んで頂けます。

いつもお世話になっております。
響不動産リサーチ株式会社 プロパティマネジメント事業部の中瀬です。

11月に入り、朝晩は肌寒く感じる日が多くなって参りました。
少し前までは汗ばむ日も有っただけに、秋を感じる間もなく冬が来たように感じております。

さて、今後本格的な冬に入っていくわけですが、例年冬において発生しやすい設備のトラブルについて、今回紹介させて頂きます。

1.給湯器の故障によるトラブル

冬においては、水温が低い為、冷え切った水からお湯を沸かす際に給湯器に負荷がかかります。
その為、劣化している古い給湯器などは、高い負荷がかかり、この時期に一気に故障するケースがございます。
給湯器が故障してしまうと、キッチンやお風呂でお湯が使えない為、入居者様に大変なご不便をお掛けするばかりか、オーナー様にとっても、お湯を利用出来ない期間の賃料減額、外部施設の利用料請求などを受ける可能性や、退去に繋がるリスクなども考えられます。
通常、給湯器の寿命は10年前後と言われておりますので、設置から10年を越える給湯器については、故障する前に交換する事も一つの手かと存じます。
まとめて交換を行う事で、1台あたりの設置費が抑えられるメリットもありますし、入居者様にとっての安心にも繋がります。

2.火災感知器の誤作動によるトラブル

お部屋の中には、火災を感知する器具が設置されています。
煙で感知するものや、熱により感知するものなど、種類はございますが、周囲の温度上昇率が一定以上になった場合に火災信号を発信する『差動式スポット型感知器』においては、室温が低いお部屋でエアコンの暖房をかけた際、エアコンの吹出し口からの温風が感知器に直接当たると、感知器が作動する場合があります。
こちらが作動した場合、火災報知器が鳴動する為、火災の誤認が起こる可能性がございます。
このような誤作動が繰り返し起こると、マンションにお住まいの方々は大きな不安を感じますし、夜間度々鳴動すれば、周辺の方々のストレスにもなります。
また、実際に火災が発生した場合にも、度々誤作動が発生している状況では、初動が遅れるリスクもございます。
対策としては、感知器が誤作動しないよう、エアコンの温風が直接当たらないような場所に感知器を移設したり、直接エアコンの風が当たらないよう、入居者様に風向を調整して頂くなどが挙げられます。(消防法令では、感知器は換気口等の空気吹き出し口から1.5m以上離れた位置に設けることとされています。)

 

上記のような設備のトラブルは、突発的に起こるものではありますが、耐用年数の決まっているものや、経年劣化により交換が必要なものは、その時期をある程度予測する事が出来ます。
オーナー様にて物件の中長期的な修繕計画を立て、計画的に設備の更新などを行うことで、修繕に伴う突然の出費や入居者様とのトラブルを防ぐ事が出来ます。
オーナー様におかれましては、一度検討されてみてはいかがでしょうか。

今回のコラムは以上とさせて頂きます。
皆様におかれましても、季節の変わり目で体調など崩されませんよう、ご自愛くださいませ。
最後までお読みいただき、有難うございます。