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昨年末のコラムで今年の市況予想を発表しますとお伝えしましたので、年末、年始と沢山の不動産業者や金融機関の方々とご挨拶も兼ねた情報交換をさせて頂きました。
昨年の市況は、一昨年に続いて価格は上昇傾向にあったと答えられる方が多かったのですが、大手業者さん以外は取引件数は減ってしまったと言われる方がほとんどでした。
市場に物件が少なくなった事と、価格が上がりすぎた事で、買いたい方は多くおられても、実際に買えている方は減ってきているのではないかと思います。
また、相続税対策の顧客が急激に増えてきており、不動産投資として考える利回りよりも低い利回りで買われる方が増えた事で大手、特に銀行系の不動産会社による取引が増えたのではないでしょうか。
では、今年の市況はどうでしょうか?
昨年は、引き続き上昇傾向または横ばいになると予想しましたが、今年は、後半にかけて転換期になるのではないかと思います。
その理由は
1.現段階では金融機関の姿勢に大きな変化は見られないが、一部の銀行では融資に対して慎重になってきている
2.市場に出回る物件数が昨年末頃より増えてきている
3.物件価格が上がり過ぎて買えない方が増えてきている
4.関西圏では東京オリンピック開催決定の影響は限定的でしかない
5.過去の例をみるとだいたい6~7年周期ぐらいで価格の上昇は ピークを迎え下落しているが、今年はリーマンショックから7年目 になる
上記以外にも、今年は下がる要素が色々あります。
しかし、相続税対策を目的とした買主はまだまだおられますし、金融機関も積極的なところもあります。
J-REITにしても新規上場を予定している銘柄も複数あり、ファンドの購入意欲も高い状態は変わっていません。
もちろん個人投資家や一般法人の取得意欲も大幅に下がっているとは言えず、何とか現状維持で当面は推移するとは思いますが、今年の後半から来年にかけて、市況が変わるタイミングが来るような気がします。
あくまで私個人の私見ですが、今年は売り手も買い手も積極的に動き取引数はかなり増えるのではないかと考えています。
この予測が当たるのかどうかは、年末のお楽しみですね。