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売買契約を締結する際には多くの取決めが必要です。
例えば、瑕疵担保責任の有無・期間、空室部分のリフォーム負担、点検結果の是正事項の取扱等、出来るだけ契約後に予期せぬ事が起きないように細かいところまで取決めを行います。
その中でも、非常に大事な取決事項は手付金の金額です。
経験上、買主の立場としては出来るだけ手付金の金額を抑えたがる傾向にあります。
理由としては、物件代金の多くを融資で賄っている場合、決済までの期間キャッシュが減少して不測の事態に対応出来なくなることを危惧しているからだと思います。裏を返せば、手付金を低額に抑えていると、売主も手付解除をしやすい状況と言えます。
最近、私の周りで手付解除の話をちらほら耳にします。
折角満足する条件で契約を締結したとしても、手付金を小額しか差し入れていなければ、十分に売主から手付解除される可能性を秘めています。なぜなら、自分が満足した条件というのは、周りにも、同じような買主がいるからです。
特に、契約から決済までの期間が長い契約は要注意です。
皆様も契約当事者となった時は、手付金の金額を今一度注意してみてはいかがでしょうか。