2013年3月27日

【御堂筋 建物の高さ規制廃止】  街並み一新の可能性

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御堂筋沿いのビルの高さ規制について、大阪市は都市計画審議会専門部会で条件付きでの規制廃止を決定しました。

 
今後、市議会で認められれば、高さ100mのビルを建築される事も可能になります。

 

今まで規制のために建て替えをしても建替えによる貸し床面積の増加などのメリットが無い為、ビル所有者から不満の声が上がっていた事もあり、この規制廃止によって御堂筋沿いの老朽化したビルの再開発や耐震化、街の活性化を促すのが狙いの様です。

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現在の御堂筋沿いの建物の高さ規制は原則50mとなっており、建物の低層部から高層部に建物を後退させる事により後退させた長さ分を50mにプラスさせる建築は可能とされていました。

 

例えば、都市再生特別地区の適用を受けた御堂筋と本町通りの交差点に建築された本町ガーデンシティ(セントレジスホテル)は、高層部を20mセットバックさせているので、50m以上の建築も可能となっています。

 

今回の専門部会による規制緩和の最終案では、御堂筋の淀屋橋―本町(約1.1km)の間のビルの低層部の高さは、現状と同じ地上50mで統一すると決定しましたが、一方で軒先を低層部より後退させた高層部については、50mと後退分を合わせた2倍の高さまで認めることにしました。軒先の後退分が20mなら、ビルの高さは140mまで可能となります。

 

ただし御堂筋一帯の上空は大阪(伊丹)空港への航空機の進入路で、航空法で規制がありますので、最高でも高さ200m程度が上限になります。

さらにビルを建てる際に防災や環境に配慮すると、現在の容積率1000%から最大1300%まで認められる特例が了承されました。

この規制緩和で御堂筋沿いの街並みが一新され、街の活性化につながる日が近いかもしれませんね。