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単身者の希望する間取りに変化が出ているようです。
ちなみに一般的に使われている「間取り」という言葉には「部屋数」「専有面積」「使い勝手」等の様々な要素を含んでいます。
では全国宅地建物取引業協会が行ったアンケート「ひとり暮らしに関する意識調査」より、「間取り」に関するデータを分析してみましょう。
「ひとり暮らしに関する意識調査」
調査対象 : 10~60代男女 11,661名
調査方法 : インターネット
●一人暮らしの希望の間取り
1位 | 1DK | 30.8% |
2位 | 1LDK | 21.9% |
3位 | 1K | 21.4% |
昨年のデータでは1LDKが一番人気でしたが、昨年と比較すると、今年は希望の間取りが少し狭くなりました。
しかし、ワンルームや1Kが主流になっていた以前とはあきらかな変化が見えます。
要因として挙げられるのは
①晩婚化により単身の入居者の年齢層が高くなっているため
晩婚化の影響により、30代以上の単身者が増えているようです。この年代は収入が安定していることから、広めの部屋すなわち賃料の高い部屋を望む傾向にあるようです。
②賃料相場が低下したため
賃貸住宅のニーズに対して需要過多により、賃料相場が低下しています。収入から支出できる家賃が決まっていれば、広めのお部屋を希望することにつながります。
③充実した設備
1DKや1LDKの物件となると設備が充実していることが多く、間取り以外の価値も重要視されているるようです。
1Kタイプでも以前の様な20㎡前後には人気が無く、最近の新築では28㎡~30㎡が主流になってきています。
もちろん狭くても安い部屋を探されている方も多くいますが、全体的には広めのお部屋のニーズが高まっておりますので、物件購入の際やリノベーションの参考にしてみてはいかがでしょうか?
※広告表示において「最低必要な広さ(畳数)」の定義は不動産公正取引協議会の指導基準では
居室(寝室)数 | DK | LDK |
1部屋 | 4.5畳 | 8畳 |
2部屋以上 | 6畳以上 | 10畳以上 |
※1畳当たりの広さは、1.62㎡(各室の壁芯面積を畳数で除した数値)以上をいう。