2016年10月14日

【首都圏の賃貸成約数】  5ヶ月連続の減少 

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◆首都圏の単身向け賃貸物件の成約数と前年同月比率

 

 
<マンション>

3月 4月 5月 6月 7月
〇新築
成約件数(件) 968 507 301 346 321
増減比率(%) +24.7 +11.4 +18.0 +14.6 -18.5
〇中古
成約件数(件) 8566 5190 4344 4501 4110
増減比率(%) -4.2 +3.3 +3.5 +0.6 -6.5

 

 

<アパート>

3月 4月 5月 6月 7月
〇新築
成約件数(件) 740 357 267 300 252
増減比率(%) +6.9 +9.8 +8.5 +4.5 +16.7
〇中古
成約件数(件) 6113 3634 2985 2927 2842
増減比率(%) -10.5 -4.4 -3.3 -9.8 -3.4

 

 

新築の単身向け賃貸マンションの成約数が減少しています。

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アットホームが8月30日に公表した2016年7月の首都圏の賃貸住宅物件成約数は、16,940件と、前年同月比8.4%減で、減少は5ヶ月連続となりました。

 

新築の単身アパートは堅調で、新築の単身マンションは13ヶ月ぶりに前年同月を割りました。
全物件の成約数では、東京23区、東京都、埼玉、千葉、神奈川の5地域全てで減少しており、特に東京23区が11.8%減と、2桁も減少しました。
専有面積が30平米未満の単身マンションの成約数は、5.4%減と、こちらも4ヶ月ぶりに減少しました。そのうち新築は321件で18.5%減と、1年1ヶ月ぶりですが減少しました。

 

同じく新築でもアパートは、成約数252件の16.7%増、2年7ヵ月連続での増加となりました。
単身向け物件の成約数が下がっている要因としては、就学や就職、転勤で首都圏に転入するケースが減っていると考えられます。
設備が整った、都内の新築マンションでも半年以上満室にならず、相場より賃料を下げて募集を行っているケースもあるようです。
不動産評価を事業とする株式会社タスによると、2016年6月の時点で東京23区の賃貸住宅空室率は33.68%にも増加したということです。
新築物件の建設増加により、需要を超える賃貸物件数が供給されたことが要因だと考えられます。

 

参考資料:全国賃貸住宅新聞 2016年9月5日号