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某大手ポータルサイトのマーケットデータより、物件の掲載状況と問合せ状況の需給バランスを見てみましょう。
調査対象 : 大阪市中央区・北区・福島区・西区・浪速区・天王寺区・阿倍野区
条件別に比較してみますと契約時の初期費用に関して、掲載物件中の割合は、
「敷金0物件」の掲載物件が約65%
「礼金0物件」の掲載物件が約25%
「敷金礼金0物件」の掲載物件が約18%
となっていますが、
実際に問い合わせがあった物件の中での割合は、
「敷金0物件」の物件が約75%
「礼金0物件」の物件が約42%
「敷金礼金0物件」の物件が約38%
と大幅に上回っています。
実際にお部屋を探されている方の、約40%が初期費用の掛らない物件を探している事がわかります。
更に「保証人不要」の物件が約15%、「ペット相談可」の物件が約25%となっておりお部屋を探している方の、4人に1人はペット可の物件を探しているという事です。
設備面では全体的に大きな需給バランスが崩れているものは無く、
「浴室乾燥機」「バイク置場あり」が5%程、「TVドアホン」が10%程供給件数割合より問い合わせ物件中の割合が高い程度でした。
また、大阪の中心部では掲載物件の約85%の物件がバス・トイレセパレートになっていますが、問い合わせの割合は70%強と、約3割の方は3点ユニットでもOKという結果でした。
一方、需要に対して供給が足りているものは
「CATV」や「光ファイバー」などのブロードバンドや放送設備、「オートロック」「室内洗濯機置場」などのセキュリティー系設備、その他「フローリング」「バルコニー」や「駐輪場」です。
供給が足りているということは、これらの設備があるのが当たり前になってきており、これらの設備が整っていないのは、募集の際には不利になると考えられます。
入居希望者数に対して物件数が上回る昨今、客付けのためにこれらの条件をよく調査し募集条件に反映させる事が有効ではないでしょうか。
また、入居者募集時のキャンペーン等として活用されるのも1つの手法だと思います。