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リクルートが行ったアンケート「賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」より、「設備・仕様のニーズ」に関するデータを分析してみましょう。
「賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」
調査対象 : 2011年4月~2012年3月に賃貸住宅に入居した男女 40,465名
調査方法 : インターネット
調査地域 : 首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)
●必要な設備における家賃の許容価格
0円 | 500円 | 1000円 | 3000円以内 | |
エアコン(89%) | 26% | 16% | 25% | 19% |
独立洗面台(67%) | 26% | 15% | 21% | 18% |
2口以上のガスコンロ(67%) | 17% | 21% | 22% | 20% |
高速インターネット通信(60%) | 20% | 22% | 24% | 22% |
TVモニター付インターフォン(47%) | 19% | 29% | 19% | 19% |
追い焚き風呂(47%) | 17% | 23% | 24% | 17% |
ディンプルキー(43%) | 15% | 26% | 31% | 20% |
オートロック(38%) | 12% | 17% | 19% | 24% |
洗浄機付きトイレ(36%) | 27% | 18% | 26% | 13% |
※ かっこ内は、”今まで使ったことがあり今後もほしい”と回答した割合
※ ”今まで使ったことがあり今後もほしい”と回答が多かった設備順に表示しております。
上位の設備ほど、使用した経験率が高くニーズがあることから、当たり前の設備と捉えてよいでしょう。
「エアコン」「独立洗面台」は許容額0円の割合が多く見られ、使用経験があり今後もほしい割合の上位にあたることから、やはり設備として当然のものと認識されているようです。
「高速インターネット通信」「TVモニター付インターフォン」「ディンプルキー」は1000円以内の家賃アップ許容が高めです。
「2口以上のガスコンロ」「追い焚き風呂」「オートロック」は1000円以上家賃アップしてもほしいと考えている人の割合が高めです。
「洗浄機能付きトイレ」は家賃アップ0円の割合が高いのですが、使用した経験があり次回も希望する人の割合は36%と低くなっています。
「エアコン」や「独立洗面台」に比べるとニーズは低くなりますが、”使用した経験はないが今後はほしい”と回答している人が24%おり、経験の有無に関わらずほしいと回答している人は60%に上る結果となります。
よってニーズがあるため賃貸募集時の売りポイントとなりますが、家賃アップすることには抵抗があると見てよいでしょう。
では「洗浄機能付きトイレ」以外に”使用した経験はないが今後はほしい”設備とはどのようなものがあるか見てみましょう。
1位 | 太陽光発電等の省エネ機器 | 38.9% |
2位 | 宅配ボックス | 34.1% |
3位 | 床暖房 | 33.5% |
4位 | 防犯カメラ | 33.3% |
5位 | 収納スペースが多い | 32.9% |
6位 | 耐震構造 | 31.9% |
7位 | 浴室乾燥機 | 30.3% |
以上7項目が30%を超えるニーズがあります。
「太陽光発電等の省エネ機器」や「耐震構造」と、時代背景を反映するものが挙げられる結果となりました。
以上の結果より、設備導入を検討する際は家賃アップ許容額を参考にしたり、使用経験率が低くニーズの高い設備を売りポイントとして賃貸募集をかけてはいかがでしょうか?