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昨今の賃貸入居の条件として「セパレート」は今や必須条件と考えられています。
それ故「3点ユニットからの脱却」は単身者用マンションを所有するオーナーの大きな悩みの種の一つではないでしょうか。
そこでまずオーナーが考えるのが、「セパレート」へのリフォームだと思います。
しかし、セパレートへの改装工事は費用も高額になる上、トイレのスペースを作りさらに洗面台を独立させると洗面台設置のスペースを設ける必要が出てきます。
そうなると部屋の面積が狭くなり、一般的に部屋の広さを求める傾向が見られる中、20㎡未満のような狭めの部屋にとっては得策とは言い難いでしょう。
では対策方法について、入居者のニーズを見ながら考えてみましょう。
”一人暮らしに対する意識調査”
調査対象:20~30代独身のサラリーマン・OL 600名
「入浴をシャワーだけで済ますのは週平均何回ですか?」
7回 43%
6回 13%
5回 12%
4回 7%
3回 8%
2回 6%
1回 5%
0回 6%
なんと、半数近くが浴槽にお湯を溜める事が無く、シャワーだけしか利用していないというアンケート結果が出ています。
しかし「バスタブは必要ですか?」という別方向からの質問に対する回答では、「必要」と答えた方が全体の76%にも上ります。
「毎日シャワーだけで済ませる」という回答が約半数を占めるのに対し、8割近くが「バスタブを必要としている」という相反する結果となりました。
この結果から、バスタブにお湯を張って浸かることはないけれど、3点ユニットという設備自体に抵抗がある方が多いと見てよいのではないでしょうか。
そこで新しい選択肢として注目されているのが「シャワーブース」の設置です。
シャワーブース設置には1戸につき平均30~50万円、工事の期間は2~3週間程度のようです。
サイズは900mm×900mm程度で、新たにトイレのスペースを設ける必要が無いので、お部屋の広さを損なうことなく、新たに室内洗濯機置き場や洗面台を設置すること可能になり、3点ユニットのマイナスイメージをオシャレなイメージに変えることができます。
実際にシャワーブースを設置し、賃料をアップしたところ入居者がすぐに集まったケースは多くあるようです。
シャワーブースとは入居者にとって新たな選択肢となり、キーポイントと言えるでしょう。
ただ、入浴をシャワーだけで済ます単身者が多いということは、3点ユニットでも見た目をオシャレに変えるだけでも十分かもしれません。
3点ユニットと言われると抵抗がある入居者が多いのは事実ですが、シャワーだけで十分だと考える入居者にターゲットを絞ることができればリフォーム費用の節約や手間を省くことができるでしょう。
費用をかけて良いお部屋にする事は簡単ですが、賃料も下落傾向にある現状ではいかに費用を掛けずに、アイデアで勝負するかを考えていきたいものですね。