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単身者用住宅において、男女別及び学生社会人別にアンケートを行ったところ、求める要素に顕著な違いが見られました。
まず上位5位までのアンケート結果を見てみましょう。
●学生が重視したポイント
男性 | 女性 | ||
1位 | 家賃 | 75.0% | 72.5% |
2位 | 通勤・通学時間 | 62.5% | 71.5% |
3位 | 間取り・広さ | 56.5% | 53.5% |
4位 | 沿線・駅・エリア | 39.5% | 55.0% |
5位 | 設備 | 33.5% | 45.0% |
●社会人が重視したポイント
男性 | 女性 | ||
1位 | 家賃 | 73.0% | 76.6% |
2位 | 間取り・広さ | 52.5% | 64.0% |
3位 | 通勤・通学時間 | 47.5% | 55.5% |
4位 | 沿線・駅・エリア | 39.5% | 60.5% |
5位 | 設備 | 29.5% | 44.0% |
学生・社会人の男女共に低賃料志向が強いことがわかります。
一方で、「初期費用」については
男性 | 女性 | |
学 生(12位) | 15.0% | 0% |
社会人(12位) | 19.5% | 19.0% |
学生・社会人共に2割を下回る結果となりました。
「家賃」の安さにこだわり、「初期費用」の安さにこだわらないという結果は、同じ物件に長く住みたいと考えていると見てよいでしょう。
「通勤・通学時間」について
女子学生は7割を超え、1位の「家賃」と並ぶほど重視していることがわかります。
社会人女性は5.5割程度にとどまり、「通勤時間」よりも「間取り・広さ」や「沿線・駅・エリア」を重視する傾向があり、約6割の社会人女性が勤務先から多少遠くても快適な空間を求めていることがわかります。
「安全面」について
●セキュリティ
男性 | 女性 | |
学 生(10位) | 10.0% | 40.5% |
社会人(11位) | 11.0% | 28.0% |
●階数
男性 | 女性 | |
学 生(7位) | 17.5% | 43.5% |
社会人(8位) | 15.0% | 44.5% |
学生・社会人共に「安全面」に対し、男性に比べ女性が強く意識しています。
さらに「セキュリティ」対し女性社会人よりも女子学生が重視している結果が見えました。
初めての一人暮らしで「安全面」に重きを置いている可能性があるのではないでしょうか。
その他、ほとんどの項目において、男性のポイントを女性が上回る結果となりました。
ここから女性の方が住宅選びにこだわりがあることがわかります。
「女性客から需要のある物件は、大抵男性客からも需要がある」と言われる所以が結果に出たと思います。
女性客でも学生と社会人には求められているものが違う結果が表れました。賃貸物件の需要が1年間の中で最も高まるこの時期に、ターゲットを明確に定める材料にしていただければと思います。
参考 : アットホーム株式会社「一人暮らしの実状と部屋探しについて」