この記事は 2分23秒 程で読んで頂けます。
双日リートアドバイザーズが資産を運用する日本リート投資法人が、4月24日に東京証券取引所に上場します。
リートの新規上場は、2月7日に上場したヒューリックリート投資法人に続き、今年二件目の上場となります。
アベノミクスの下、大規模金融緩和を背景に昨年はJ-REITの上場が六件(前年四件)となり、J-REIT市場は活性化しています。
日本リート投資法人はオフィス、住宅、商業施設に投資する総合型リートで、投資比率はオフィス50%以上、住宅50%以下、商業施設20%以下とする方針です。
上場時のポートフォリオは、オフィスビル13棟、住宅7棟の計20棟、取得価格の総計は703億8,000万円であり、J-REITとしては資産規模はインヴィンシブル投資法人やSIA不動産投資法人に近く、J-REIT銘柄全体としては小規模と言えます。
ポートフォリオの半分以上を占めるオフィス物件は千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、品川区の都心6区に重点を置いた投資を行っており、首都圏に集中しています。
また、住宅及び商業施設に関してはは東京、大阪、名古屋の三大都市圏に積極投資を行いながら、政令都市にも目配りをして適度な地域分散を図っています。
組み入れ予定資産の中で、最も高額なのはダヴィンチ新宿の139億9,000万円で、ダヴィンチ桜橋とともにCordoba特定目的会社から取得します。いずれも取得後に、名称を「FORECAST新宿SOUTH」「FORECAST桜橋」に変更予定です。13棟のオフィスは、鑑定評価上のNOI(純収益)の取得予定価格に対する平均利回りは4.8%です。
一方住宅は、地上36階地下1階建て、延床面積2万4,007平米、278戸のタワーコート北品川が最大規模になり、118億8,000万円ですでに取得済です。
7棟の住宅取得予定価格に対するNOI利回りの平均は5.4%になります。
日本リート投資法人は、オフィス、住宅及び商業施設を主たる投資対象とし、総合型のポートフォリオの構築を図り、総合型リートの特性を活かして、収益の成長性及び安定性を重視し、機動的かつタイムリーな投資と投資主との利害一致を通じて、投資主価値の最大化を図るとしており、スポンサーである双日やクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド・アセットマネジメント、アジリティー・アセット・アドバイザーズのネットワークを活用して物件取得を進め、3~5年後をめどに2,000億円規模に拡大する目標です。