2014年6月11日

【投資用市場動向の調査結果】  新規掲載と問合せから見る、収益物件の価格と利回りの変動

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不動産ポータルサイト「楽待」を運営する株式会社ファーストロジックより、2014年5月度の「投資用市場動向」の調査結果が発表されました。

 

 

◆投資用1棟アパート 新規登録数:2,700件(全掲載数:12,750件)

  表面利回り 物件価格 築年数
 新規掲載物件  10.06%(↓)  6,600万円(↑)  24年7ヵ月(↓)
 問合せ物件  12.02%(↓)  5,192万円(↑)  24年6ヵ月(―)

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平均の表面利回りが新規掲載物件(前月比0.43%の下落)、問合せ物件(同0.24%の下落)共に利回りが下落しています。一方、平均物件価格は新規掲載物件(同690万円の増額)、問合せ物件(同93万円の増額)と共に金額は上昇しました。平均築年数は、新規掲載物件が前月比13ヵ月古くなり、問合せ物件は前月比±0となっています。

 

 
◆投資用1棟マンション 新規登録数:830件(全掲載数:4,099件)

  表面利回り 物件価格 築年数
 新規掲載物件 8.76%(↓) 19,359万円(↑) 23年6ヵ月(↓)
 問合せ物件 10.51%(↓) 16,206万円(↑) 24年6ヵ月(↓)

 

アパート同様、平均表面利回りは下落し、新規掲載物件は前月比0.18%の下落、問合せ物件は同0.32%の下落となっています。一方、平均物件価格も同様に新規掲載物件(同148万円の増額)、問合せ物件(同258万円の増額)となりました。平均築年数は、新規掲載物件が前月比18ヵ月古くなり、問合せ物件も前月比4ヵ月古くなっています。

 

 

◆投資用区分マンション 新規登録数:4,660件(全掲載数:18,838件)

  表面利回り 物件価格 築年数
 新規掲載物件 8.94%(↓) 1,275万円(↓) 23年6ヵ月(↑)
 問合せ物件 11.28%(↑) 1,019万円(↑) 24年6ヵ月(↑)

 

1棟のマンションやアパートとは少し別の傾向が出ており、新規掲載物件の平均表面利回りが前月比0.22%の下落し、それに伴い平均物件価格は19万円下落していますが、問合せ物件の平均表面利回りは同0.25%高く、平均物件価格も29万円高くなっています。築年数は、新規掲載物件が前月比1ヵ月新しくなり、問合せ物件も前月比18ヵ月新しくなっています。

 

 

全ての種別において、新規掲載物件の表面利回りは下がっており、消費税増税の影響による需給バランスの変化や物件価格の下落等の、市況の変化は見られませんでした。

まだまだ売り手有利の市況は続くものと思われますが、オリンピックまでの数年後を睨んで物件価格の上昇を見込んだ取得をされている方も多いと思います。

 

どこで需給バランスが変わるのか、政府の政策や金融機関の姿勢、市況の変化に敏感に対応する必要があるのではないでしょうか。