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入居者に人気の設備ランキング2014
調査 : 全国賃貸住宅新聞
回答 : 全国345の不動産会社
「これがあれば家賃が高くても入居が決まる」設備のランキングは以下のとおりとなりました。
<単身者向け物件>
1位 オートロック(↑前回2位)
2位 インターネット無料オートロック(↓前回1位)
3位 ホームセキュリティ(↑前回4位)
4位 浴室換気乾燥機(↑前回ランク外)
5位 ウォークインクローゼット(→前回5位)
6位 TVモニター付インターホン(↑前回10位)
7位 宅配ボックス(→前回7位)
8位 防犯カメラ(↑前回9位)
9位 ウォシュレット(↑前回ランク外)
10位 追い焚き機能(↓前回8位)
<ファミリー向け物件>
1位 追い焚き機能(→前回1位)
2位 オートロック(↑前回3位)
3位 インターネット無料(↓前回2位)
4位 ホームセキュリティ(↑前回6位)
5位 システムキッチン(→前回5位)
6位 浴室換気乾燥機(↑前回ランク外)
7位 ウォークインクローゼット(↑前回8位)
8位 太陽光パネル(入居者個別売電)(↓前回7位)
9位 24時間利用可能ゴミ置き場(↑前回10位)
10位 エコキュート(↓前回4位)
今年のランキングで特徴的だったのは、単身者・ファミリー向け共にオートロック等セキュリティ関連の設備が順位を上げていることでしょう。
某ハウスメーカーのセキュリティ付賃貸物件では、競合物件より賃料が1,000~2,000円高くなっても成約に至るようです。入居者から「TV付モニターホン」や「防犯カメラを設置して欲しい」と要望されるケースも多くなっているようで、防犯意識の高まりが伺えます。
また、依然としてインターネット無料も上位にランキングされています。インターネット無料の設備を導入した物件は、賃料が約3,000円程度高くても入居が決まるようです。
そのメリットには
◎ 入居者自身で契約して支払う利用料より安い場合が多い
◎ 自分で契約する手間が省ける
メリットは、入居者側だけではなくオーナー側も、物件全体で一括導入すれば割引がきくため導入しやすいようです。
昨年のランキングと比較すると、上位にランキングされていたエコキュートなどの省エネ設備の入ったオール電化に関する設備は、ランクを大きく下げました。
調査の中で「都市ガスの要望が多い」という回答があがったようです。昨年の東京電力をはじめとする電力会社6社の電気代値上げが影響しているのでしょう。
結果的に、オール電化物件から基本料金の安い都市ガスを条件にする、回帰現象が起こっているようです。
その他、浴室換気乾燥機がランク外から上がってきました。
単身者の場合、洗濯できる日が限られており、天気を気にせず干せる点が根強く支持されているようです。近年増えつつあるのが、バルコニーなし、浴室換気乾燥機・室内物干し付きの物件です。オーナー側はバルコニーの建築費用削減ができ、部屋を広くとれるというメリットがあります。入居者側も、排気ガスや花粉、PM2.5が気になるので外干しを避けたいという要望や、防犯上、下着を外干ししたくない女性の要望があるので、バルコニーがないことがデメリットに働くことが少ないようです。
設備ランキングは毎年大きく変化します。長期入居をしてもらえるような物件にするために入居者のニーズを把握することが重要だと思います。