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近畿圏不動産流通市場の調査結果が発表されました。
期間 : 2014年7~9月期
エリア : 近畿2府4県
対象 : 中古マンション
調査 : 公益社団法人近畿圏不動産流通機構(通称:近畿レインズ)
●成約件数
件数 | 前年同期比(%) | |
2012年7~9月 | 3,574 | 8.0 |
10~12月 | 3,753 | 2.8 |
2013年1~3月 | 4,421 | 14.1 |
4~6月 | 4,253 | 14.0 |
7~9月 | 3,627 | 1.5 |
10~12月 | 4,205 | 12.0 |
2014年1~3月 | 4,596 | 4.0 |
4~6月 | 3,926 | -7.7 |
7~9月 | 3,792 | 4.5 |
成約件数においては3,792件と、前年比で4.5%増加しました。
1年間を4期に分けて行うこの市場動向調査で、近畿圏の4~6月期は21期ぶりにに減少しました。しかし、7~9月期で再び増加に転じ、7~9月期としては近畿レインズ創設以来の最高の水準となっています。
●新規登録件数
件数 | 前年同期比(%) | |
2012年7~9月 | 12,574 | 7.5 |
10~12月 | 12,464 | -0.9 |
2013年1~3月 | 13,313 | -11.2 |
4~6月 | 11,652 | -3.7 |
7~9月 | 11,653 | -7.3 |
10~12月 | 11,899 | -4.5 |
2014年1~3月 | 12,738 | -4.3 |
4~6月 | 11,316 | -2.9 |
7~9月 | 11,695 | 0.4 |
新規登録件数は、11,695件で前年比プラス0.4%と横ばいながら8期ぶりに増加しました。売主の売り控え傾向にようやく歯止めがかかったと見てよいのではないでしょうか。
実際、新規登録件数の増加を実感しています。
では次に価格を見てみましょう。
●成約価格
価格(万円) | 前年同期比(%) | |
2012年7~9月 | 1,664 | -1.3 |
10~12月 | 1,649 | -2.1 |
2013年1~3月 | 1,724 | 0.1 |
4~6月 | 1,723 | 3.7 |
7~9月 | 1,731 | 4.1 |
10~12月 | 1,805 | 9.5 |
2014年1~3月 | 1,810 | 5.0 |
4~6月 | 1,799 | 4.4 |
7~9月 | 1,818 | 5.0 |
成約に至った平均価格は、1,818万円で、前年比プラス5.0%と7期連続で上昇しました。
●新規登録価格
価格(万円) | 前年同期比(%) | |
2012年7~9月 | 1,837 | 1.5 |
10~12月 | 1,829 | 0.7 |
2013年1~3月 | 1,879 | 1.2 |
4~6月 | 1,863 | 2.3 |
7~9月 | 1,870 | 1.8 |
10~12月 | 1,919 | 4.9 |
2014年1~3月 | 1,905 | 1.4 |
4~6月 | 1,871 | 0.4 |
7~9月 | 1,872 | 0.1 |
一方新規登録時の価格は、1,872万円と前年比プラス0.1%とほぼ横ばいになりましたが、成約及び新規登録時の価格は前期比ベースでも上昇を保っています。
4月に行われた消費税増税を機に住宅市場の低迷が囁かれていましたが、近畿圏の中古マンション市場は件数・価格とも増勢傾向が見られています。近畿レインズでは、大幅な後退は見られないと予測しているようです。
成約・新規登録価格ともに上昇傾向にあり、物価上昇の影響を受けているようです。また新築マンションの購入希望者の間で中古物件を見直す機運が高まっているとの見方もあります。
消費税が現在の8%から増税される予定があり、市場がどのように変化していくか、注視していく必要があるでしょう。