2014年3月5日

【響の事業】  賃貸マンションの建築事業

スタッフコラム(木下)

この記事は 3分3秒 程で読んで頂けます。

現在、弊社では賃貸マンションの建築事業に取り掛かっています。
昨年11月に文化住宅を所得しましたが、取得した時点ですべての退去が完了していましたので、すぐに事業に取り掛かれる案件ですから、喜んで物件を購入させて頂きました。

物件取得から商品化までの作業スケジュールは以下の通りです。
①近隣へのあいさつ回りと事業計画の説明
②建物解体工事
③地盤調査
④建築プランの打合せ
⑤建築確認申請
⑥外壁及び室内設備の打合せ
⑦地盤改良工事
⑧建築工事着工
⑨建物竣工
⑩外構工事
⑪リーシング

『商品化完了!!』となります。

最初の事業計画では、今年の夏ごろまでには商品化できる予定でした。

しかし、どんな事業でもある事ですが、やはり問題が発生しました(>_<)
過去の経験から、ある程度の建築費は想定出来ていたつもりでしたが、今回事業を進めるにあたり、数社に声を掛け見積りをお願いしたところ、めちゃくちゃ高い見積りが出てきました。当初予定していた金額の3割程度高く、とても事業として成り立たない金額です。

 

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2年ほど前までは、どこの建築会社さんも「仕事ないですか?」と言われてましたが、今回事業に取り掛かるにあたり、建築価格の高騰と人手不足をつくづく痛感しました。

当初は事業化を諦めかけましたが、その後、粘り強く1つ1つの設備の無駄や工事方法について協議を重ね最終的には何とか事業化できるところまで下げる事が出来て、ほっと一息つけたのですが、そこから更なる問題が発生しました。
それは、建築ラッシュの為にどこの建築会社さんでも人手不足で、おまけに建築資材も高騰しているので、価格を合わせるのであれば夏まで待ってほしいと言われてしまいました。

こちらも最終的には見積りをお願いしていた内の1社がギリギリまで調整して頂いたおかげで、4月には着工出来る事になりましたが、本当に予想していた以上に厳しい状況で、日頃のお付き合いが無ければどうなっていたかと思います。
他にも中古戸建てや中古マンションのリノベーションなども進めていますが、やっぱり建築資材の高騰と人手不足により、工事費が高くなっています。2月・3月は特に賃貸の入退去が多い時期で、内装屋さんもいっぱいいっぱいです。

 

仲の良い工事業者さんから聞いた話では、クロス張りの職人さん等は、東京や東北に行けば、関西の倍近い日当が出ると言われていましたので、この繁忙期が過ぎたとしても人手不足がすぐに解消しない可能性も高いと思います。

土地の価格や建築費が高くなっても、賃料が同じように高くなる事はありません。人気のエリアでは多少上昇傾向にあるようですが、日本全体の空室率は20%で、今後も人口の減少により空室率は高くなると言われています。価格の上昇に見合うだけの賃料上昇は見込めないと考えた方が良いでしょう。

しかし、どんな状況でも智恵を絞れば必ず方法は見つかります。

弊社では、物件取得前の市場調査から取得後の運営管理、売却のタイミングのアドバイスまでワンストップで対応しています。
不動産投資で取り返しのつかない失敗をする前に、是非1度ご相談下さい。