2012年4月11日

【リフォーム】  ユニットバスリフォームの対処方法

スタッフコラム(木下)

この記事は 3分7秒 程で読んで頂けます。

今週より弊社のスタッフが週替わりで不動産に関する情報や体験談などをコラムとしてお伝えさせて頂きますので、宜しくお願い申し上げます。

第1回目は私が担当となりましたので、最近知った情報をお届けいたします。

 

現在、弊社では1月に取得した収益マンションのリフォーム工事を行っています。
築後24年を経過したマンションで、前所有者は地主さんで新築時から保有されていたのですが、正直ほったらかしでメンテナンスもされておらず稼働率も酷い状況でした。
室内はもちろんのこと、外壁から屋根、エントランスに至るまで大規模な工事を行って、もう少しで工事が完成するところまで来ました。

 

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今回、室内のリフォームではクロスや床、洗面台・洗濯パンなどは入れ替えたのですが、キッチンとお風呂はコストが高い事もあり、洗い工事と一部の手直しで充分対応出来ると判断したのですが、洗い工事が終わってみてビックリ!!
お風呂の汚れがほとんど落ちておらず、そのままでは使えない状況でした(ーー;)

いままで沢山のリフォームを経験してきたのですが、ここまで汚れが落ちないのは初めての経験で、洗い工事業者にも2度入ってもらいましたが、汚れは落ちません。仕方がないので、予定外のコストは掛りますが、浴室リフォームの専門業者さんに見積もりを取る事にしました。その際に業者の社長さんに、なぜここまで汚れが落ちないのか質問してみると「このメーカーだからです」と、教えられました。

ユニットバスのメーカーは、TOTOやINAX、松下電工に松下電産などさまざまなメーカーから造られています。
今回の現場のユニットバスは皆様もご存じの有名メーカーの商品ですが、このメーカーの商品の弱点は、20年程度経過すると汚れが取れなくなり、薬品を使った洗い工事でも汚れを取る事は出来ないとの事でした。

 

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私はたまたまこのメーカーの商品に当たっていなかったのか、今までの経験から充分洗い工事で綺麗になると思ったのですが、メーカーによって汚れの取れ具合がこんなにも違う事を初めて知りました。
その業者さんは様々なメーカーの事例の写真を見せながら、メーカーごとの劣化の仕方とそれに対応する修繕工事の方法について教えてくれました。
そして、ここまで汚れが落ちないのはこのメーカーの独特な症状ですと言われました。
築年数や見た目の状況から判断するだけではなく、どのメーカーの商品なのかをチェックしなければならない事を知りました。

もちろんどのメーカーにも一長一短があるので、どのメーカーが良いと言うことではなくそのメーカーごとの劣化の仕方、その対処方法がある事を知り大変勉強になりました。今回の経験は、予定外の支出になりましたが、今後も不動産を生業とする中で、良い経験だったと思っています。

最後に、その業者の社長さんが言われた言葉で、すごく印象に残った言葉が有ります。
「私は風呂の事以外は解らないんですけどね。」
社長の言葉からは、風呂の事以外は解らないけど、風呂の事なら任せて下さい。という自信を感じました。

私も不動産にたずさわる者として、胸を張ってこの社長の様な言葉を言えるように日々精進、日々勉強をしなければと、改めて感じた出来事でした。