2013年8月21日

【不動産取得】  金融機関が融資をする際の指標

スタッフコラム(木戸)

この記事は 1分23秒 程で読んで頂けます。

物件を取得される際多くの方が、金融機関へ融資の相談をされると思います。
一般的には物件価格の1割から3割の自己資金を入れた方が、フルローンをするよりも借入金額を抑える事が出来るので、安心した返済が出来ると言われております。

しかし、本当にそうなのでしょうか?

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フルローンを基準にするのであれば、物件価格=利回りによって借入の金額が変わるはずです。
ポイントは物件価格に対する融資金額の割合では無く、キャッシュフローと借入金額のバランスになります。
極端に言えば、利回りが低い物件に自己資金を3割入れて物件を取得するよりも、利回りが高い物件をフルローンで借りた方が良いケースもあり得るという事です。

 

投資判断に「DSCR」という指標がございます。

 

計算式 : DSCR = NOI/年(純利益) ÷ 元利返済額/年

 

DSCRが1の場合は、収入と返済が等しくなりますので全く手元にお金が残らない(キャッシュフローなし)状態と言う事になりますし、1未満の場合はデフォルトする事になります。

金融機関は融資をする際に、この数字を算出して債務不履行リスクを図っており、物件の個別特性にもよりますが、一般的に1.2~1.4が基準値といわれております。

物件をご検討される際の一つの指標としてご活用頂く事をおすすめ致します。